大型水槽の濾過システム(ゼオライトの解説)
 
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アクアリストが理解しておくべき基礎知識を気のおもむくまま書き連ねます
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※注) 既存ショップ様等の 水槽 アクリル水槽製品に関する当店からの意見は致しません ご了承下さい

           
ゼオライトの解説     ▶ 第四回 アンモニアを吸収するゼオライトについて解説しています
   
      ここでも大型の淡水水槽を例に話を進めてまいります

前回アンモニアについて簡単に解説しましたがアンモニアに対しては生物濾過によって分解する以外、対策はないのかと言うとある程度吸着することはできます

例えばゼオライトはアンモニアの吸着剤としては、濾過の補助として利用されています
詳しい科学の解説はできませんが理解の範囲内で解説してみたいと思います

これは淡水の水槽であり、海水水槽には当てはまりませんのでご注意ください

ゼオライトがアンモニアを吸着する、これはゼオライトが持つイオン交換の性質を利用したもので、ある程度は有効な方法です

簡略に説明すると、ゼオライトには水槽内のアンモニアを素早く吸着することが出来るが、ある一定の量に達すると吸着が止まるのではなく吸着した分と同量のアンモニアを放出するようになります

このような状態を平衡状態といいます

また水中のアンモニアの量が低下してくるとゼオライトが吸着するスピードも落ちていき、吸着できる量も下がっていく特徴があります

では水槽内の状況ではどのようなことが起こるのかをみて行きましょう

水槽内のような閉鎖環境で充分な量のゼオライトを投入しているならば、水槽内のアンモニアの大部分を吸着することができます

ここでアンモニアの量が減少してくるとゼオライトがアンモニアを吸着できる量が下がっていき、次第にアンモニアを放出しているような状態になります

例えば水槽立ち上げ時の濾過槽の初期段階に当てはめてみましょう
生物濾過が充分に機能していない段階ではアンモニアの分解が進まず、生体に害を及ぼすことになります

この初期段階でゼオライトを充分な量投入すると、水槽内のアンモニアの大部分を吸着していきます
この吸着が機能している間に、生物濾過が機能しだすと水槽内のアンモニアが減少していき、ゼオライトがアンモニアを吸着できる量が下がって徐々にアンモニアを放出するような状態になっていきます

このように理論的にうまく機能すれば濾過槽立ち上げ時にアンモニアを吸着して生物濾過の立ち上げを補助する役割を担うことができます

しかしながらアンモニアを吸着する量や期間、生物濾過が充分に立ち上がる時間等は個々の環境によって一定しませんので完全な管理は難しく、ゼオライトの機能に頼り切るのではなく、補助的に使用するのがよいのではないでしょうか

また、何らかの原因により水槽内のアンモニア量が上昇してしまったとき等に緊急的に使用されるのはありではないでしょうか




次回は、濾過能力に影響を与える循環ポンプの出力について解説する予定です



 
 
 
 
 
 
 
           

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